調理器具
(取り扱い製品のカテゴリ名)
『料理人に好まれる伊賀の土鍋』
土鍋のふるさと、伊賀・丸柱。長谷園は天保3年(1832年)にこの地に開窯しました。
伊賀の地は太古の昔、琵琶湖の湖底でした。その地層から採れる陶土は耐火性が高く、江戸時代より直火の土鍋・行平・土瓶などがこの地で作られてきました。
伊賀の陶土は中に炭化した植物を多く含んでいるため、焼成すると多孔性の素地になります。そのため土鍋本体がしっかりと熱を蓄え、食材の芯までじっくりと熱を伝え、旨味を逃さず美味しい料理に仕上げます。また、この素地は遠赤外線効果も発揮するため、煮る・焼く・蒸す・焙るなどの熱効率の良い調理器具として、昔からプロの料理人に愛されてきました。
食卓は、遊びの広場だ。
「いかに飯をうまく食い、いかに酒をうまく呑むか」私たちのものづくりは、ここから始まります。卓上料理の楽しみは冬の鍋料理にとどまらず、もっと新しい、もっとうまい食べ方があるはずだ……。その一念で、私たちは「食卓で……ながら」の楽しさ・美味しさを生み出す調理器具を作っています。
大切な家族や親しい仲間たちと囲む食卓は、心はずむ楽しい絆づくりの広場です。食いしん坊が集まって作り上げた長谷園の調理器具たちが、みなさまの食卓で活躍し、それぞれの遊びの広場を創造していくことを願っております。
作り手は真の使い手であれ
長谷園8代目当主 長谷康弘
長谷園では、暮らしの要となる「食」に関わる様々な道具を作っています。一番大切にしているのは「お客さまの声」です。実際に使ってみてどうだったのか、そのお声に耳を傾けてこそ、本当に役に立つものづくりができると考えます。
もう一つ大切にしているのは、日本の「伊賀」という場所から土鍋が生まれていることを皆さまにお伝えすることです。ここは電車もバスも通っていない不便なところで、今でも忍者が出てきそうな山奥です。しかし、日本の原風景のような里山のロケーションや歴史に裏付けられた文化財など様々な魅力があり、それらを活かした事業も進めております。是非多くの方に訪れていただき地域の発展にも繋げていきたいと考えております。
伊賀焼窯元 長谷園
工房・登り窯など陶器製造の施設を構えている伊賀本店。江戸時代から昭和40年代まで稼働していた「16連房登り窯」や、創業当時から窯元が代々暮らしてきた日本家屋「母や」など、国の登録有形文化財に指定された歴史ある建造物のほか、展示室・資料館・体験工房・休憩所・展望台なども整備し、のどかな山里の自然とともに伊賀焼を楽しめる観光拠点としても親しまれている。
毎年5月に開催の陶器市「窯出し市」は、3日間で2万人を超える来場者が訪れる人気の恒例行事。